砂糖がカラメルになる温度

ことわりクッキングが記事に書いている値の出どころです。値と条件を、参照した文献と一緒に並べています。

対象
砂糖(ショ糖)の液

値

値 条件 種類 版 文献
160°C 砂糖を水で溶かして煮詰めていくとき、液が褐色に色づき始める温度。液の中ほどで測った温度 測定値 rev 1
2026-11-07
[1][2][3]
160〜190°C 砂糖を水で溶かして煮詰め、カラメル(ソース)にするときの温度の幅。下の端は褐色に色づき始める温度、上の端は煙が出始める温度 調理の慣行 rev 2
2026-11-07
[4][5][6][7][8][9]

補足

160°C

幅
淡い黄色はそれより前から出る。140〜165°C はべっこう飴の色(藤田)
この値を採った理由
大井らは砂糖の液を強火で煮詰めて温度を測り、色づき始める温度を 160°C とした。 藤田と精糖工業会の段階分けでも 165°C からがカラメルソースで、その手前はべっこう飴(薄茶色)にあたる。 褐色に変わり始めるのはこの境目なので 160°C を採った
文献ごとの値
  • [1] 160°C(上白糖の液を強火で加熱し、液層の中央で測った温度。「着色しはじめる 160°C」)
  • [2] 165°C(煮詰める温度による段階分け。140〜165°C でドロップ・べっこう飴、165〜180°C でカラメルソース)
  • [3] 165°C(「糖が分解して薄茶色になります」。温度は図の表示)

160〜190°C

幅
解説ごとの幅は 165〜190°C(精糖工業会。190°C は甘みがほとんど無いカラメル)、165〜180°C(藤田)、170〜185°C(荒田)、170〜190°C(瓦家)。大井らの官能検査では、強火で 210〜230°C まで煮詰めたものの色と味がよいと判定された(温度を測った位置と火力で値が動く)
この値を採った理由
精糖工業会と調理の解説3本の幅(165〜190°C、165〜180°C、170〜185°C、170〜190°C)と、大井らが測った「色づき始める 160°C」「煙が出始める 190°C」をすべて含む幅をとった。 幅の中では、温度が高いほど色が濃く、苦味が強くなる。 大井らは 180°C では色が足りないこともあるとし、強火なら 210〜230°C で色と味がよいとした。 これは液の中ほどで測った値で、温度計を当てる位置と火力で値が変わる
文献ごとの値
  • [4] 160〜190°C(上白糖の液を強火で加熱し、液層の中央で測った温度。「着色しはじめる 160°C」「煙が出はじめる 190°C」)
  • [5] 210〜230°C(官能検査で色・味がよいと判定された最終温度(強火 210〜230°C、中火 220°C、弱火 210°C))
  • [6] 165〜180°C(煮詰める温度による段階分け。165〜180°C でカラメルソース、190°C 以上でカラメル(色素))
  • [7] 170〜185°C(「砂糖が 170〜185°C に熱せられると…カラメルが生成される」)
  • [8] 170〜190°C(「カラメルソースは、砂糖溶液を 170〜190°C に加熱した」もの)
  • [9] 165〜190°C(カラメルソース 165〜180°C(茶褐色)、カラメル 190°C(濃い褐色、甘みはほとんど無い)。温度は図の表示)
改訂
  • rev 1: 160〜180°C(2026-11-07 まで)— 台帳を作る前に記事が「カラメル(160〜180℃)」と載せていた値。出典の無い値で、読めた解説はどれも上の端を 180〜190°C としていた

文献

  1. [1]
    大井裕子・鶴淵和子・小林トミ・穂坂直弘・寺元芳子「加熱速度や加熱温度がカラメルソースの色・味に及ぼす影響」家政学雑誌 36(2): 81–86, 1985
    論文・該当箇所 p. 82 実験方法・測り方 上白糖の液を強火で加熱し、液層の中央で測った温度。「着色しはじめる 160°C」
  2. [2]
    藤田孝輝「甘味料としての糖類」日本調理科学会誌 53(2): 147–152, 2020
    論文・該当箇所 p. 149「砂糖液の加熱変化」・測り方 煮詰める温度による段階分け。140〜165°C でドロップ・べっこう飴、165〜180°C でカラメルソース
  3. [3]
    精糖工業会「熱を加えて七変化」砂糖と調理の科学
    公的資料・該当箇所 加熱による砂糖の状態の変化「べっこう飴」・測り方 「糖が分解して薄茶色になります」。温度は図の表示
  4. [4]
    大井裕子・鶴淵和子・小林トミ・穂坂直弘・寺元芳子「加熱速度や加熱温度がカラメルソースの色・味に及ぼす影響」家政学雑誌 36(2): 81–86, 1985
    論文・該当箇所 p. 82 実験方法・測り方 上白糖の液を強火で加熱し、液層の中央で測った温度。「着色しはじめる 160°C」「煙が出はじめる 190°C」
  5. [5]
    大井裕子・鶴淵和子・小林トミ・穂坂直弘・寺元芳子「加熱速度や加熱温度がカラメルソースの色・味に及ぼす影響」家政学雑誌 36(2): 81–86, 1985
    論文・該当箇所 p. 84 結果 2)・p. 85 要約・測り方 官能検査で色・味がよいと判定された最終温度(強火 210〜230°C、中火 220°C、弱火 210°C)
  6. [6]
    藤田孝輝「甘味料としての糖類」日本調理科学会誌 53(2): 147–152, 2020
    論文・該当箇所 p. 149「砂糖液の加熱変化」・測り方 煮詰める温度による段階分け。165〜180°C でカラメルソース、190°C 以上でカラメル(色素)
  7. [7]
    荒田玲子「砂糖の調理性と上手な使い方」農畜産業振興機構 砂糖類情報, 2012年12月
    公的資料・該当箇所 砂糖の調理性(6)・測り方 「砂糖が 170〜185°C に熱せられると…カラメルが生成される」
  8. [8]
    瓦家千代子「調理と科学(10) 砂糖の調理」生活衛生 29(4): 221–224, 1985
    論文・該当箇所 p. 224・測り方 「カラメルソースは、砂糖溶液を 170〜190°C に加熱した」もの
  9. [9]
    精糖工業会「熱を加えて七変化」砂糖と調理の科学
    公的資料・該当箇所 加熱による砂糖の状態の変化「カラメルソース」「カラメル」・測り方 カラメルソース 165〜180°C(茶褐色)、カラメル 190°C(濃い褐色、甘みはほとんど無い)。温度は図の表示

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