中ざら糖|カラメルをまとう大粒がゆっくり溶け、醤油の煮物とすき焼きをまろやかに

中ざら糖|カラメルをまとう大粒がゆっくり溶け、醤油の煮物とすき焼きをまろやかに

この記事でわかること

中ざら糖とはどんな砂糖か
2〜3mmの大粒にカラメルの色と風味がついた黄褐色の砂糖(通称ざらめ)
白ざら糖・三温糖との違い
白ざら糖は同じ大粒で無色。三温糖は同じ黄褐色で、粒が細かくしっとりしている
何に使うか
醤油の煮物・すき焼き・漬物。カラメルの香ばしさが醤油と合う
無いときの代え方
三温糖を少なめに入れて味を見る

すき焼きの鍋に振り入れる、黄褐色の大きな粒の砂糖。それが中ざら糖です。2〜3mmの大粒の砂糖に、作るときの加熱でカラメルの色と風味がついています。

中双糖(ちゅうざらとう)とも書き、一般に「ざらめ」と呼ばれているのはこの砂糖です。

この記事では、中ざら糖が同じ大粒で無色の白ざら糖や、同じ黄褐色で粒の細かい三温糖と何が違い、醤油の煮物・すき焼き・漬物でなぜ選ぶかを扱います。見分け方と代え方、保存まで書きます。

精製した砂糖全体の比べ方は精製糖の使い分けにあります。

中ざら糖は、カラメル色の大粒で、風味がまろやか

料理の手を変える持ち味は3つです。

中ざら糖の持ち味どこから来るか料理で起きることだからこうする
カラメルの香ばしさと、まろやかな風味加熱でついたカラメル醤油の甘辛に、香ばしさとまろやかさが加わる醤油の煮物・すき焼きの甘味に使う
黄褐色同じカラメル煮汁やたれに、うっすら色がつく色を見せたい醤油の料理に使い、白く仕上げたい料理には使わない
粒が大きく、ゆっくり溶ける結晶が2〜3mmある入れてすぐは溶け残り、甘さがあとから出る溶けきるまで混ぜてから味を見る

出典: 粒・色・風味・用途は農林水産省 aff 2021年11月号と「砂糖の種類」。

白ざら糖・三温糖・グラニュー糖との違いは、粒の大きさと色

中ざら糖と近い砂糖を並べると、粒の大きさと色で分かれます。

白ざら糖中ざら糖三温糖グラニュー糖
粒の大きさ1〜3mm2〜3mm細かい(しっとり)0.2〜0.7mm
色無色で光沢がある黄褐色黄褐色白
風味クセのない淡白な味カラメルのまろやかな風味独特の風味と強い甘さクセのない淡白な味
向く料理ゼリー・綿あめ・高級菓子煮物・すき焼き・漬物煮物・佃煮ジャム・洋菓子・飲み物

出典: 農林水産省 aff 2021年11月号・2016年11月号。三温糖の粒は文部科学省「日本食品標準成分表」の車糖の解説。

中ざら糖と三温糖・上白糖・白ざら糖の使い分け

三温糖も中ざら糖も、加熱でついたカラメルの褐色と香ばしさがあり、醤油の煮物に使えます。三温糖とは粒の溶け方で、上白糖・白ざら糖とは色と香りを足すかどうかで使い分けます。

こうしたい選ぶ砂糖なぜか
短い時間で煮る料理に、すぐ甘さと色を入れたい三温糖粒が細かく、入れてすぐ溶ける
すき焼きや漬物のように、煮る・漬ける間に甘さをなじませたい中ざら糖粒が大きく、時間をかけて溶ける
色と香ばしさは要らず、甘さだけ足したい上白糖白い車糖で、カラメルの色も香りも無い
色も香りも足したくない白ざら糖・グラニュー糖ほぼ純粋なショ糖で、無色で淡白

中ざら糖が向く料理:醤油の煮物・すき焼き・漬物

醤油と砂糖で煮る料理では、カラメルの焦がした砂糖の香りが醤油の香りになじみ、甘辛の味に丸みが出ます。カラメルの褐色は醤油の色と同じ系統なので、煮汁の色を邪魔しません。

大粒なので、煮汁や割り下に入れてすぐは溶け残ります。鍋底をへらでなぞって、粒が見えなくなるまで混ぜてから味を見ます。

漬物では、漬けている間に粒が少しずつ溶け、味がゆっくり染み込みます。

出典: 煮物・すき焼き・漬物への向き方は農林水産省 aff 2021年11月号と「砂糖の種類」。

中ざら糖の選び方・代え方・保存

「ザラメ」とだけある袋は、たいてい中ざら糖

中ざら糖は一般に「ざらめ」と呼ばれているので、袋に「ザラメ」とだけ書かれたものは、たいてい中ざら糖です。「中双糖」と書かれていることもあります。

白ざら糖も粒の大きなざらめ糖なので、色で見分けます。黄褐色なら中ざら糖、無色で光っていれば白ざら糖です。

商品の名前は、製糖会社ごとに「中ざら糖」「中双糖」「ザラメ」と分かれます。いま売られている商品の一覧は、確かめられませんでした。袋の名前より、粒の大きさと黄褐色の色で選びます。

無いときは、三温糖を少なめに入れて味を見る

カラメルの褐色と香ばしさがあるのは三温糖です。三温糖は甘さが強いとされます。中ざら糖と何gで置き換えるかの換算は、確かめられませんでした。レシピの量より少なめに入れ、溶けたら味を見て足します。

上白糖でも甘さは代わりますが、カラメルの色と香ばしさは出ません。

保存は、密閉して常温に置く

中ざら糖は水分が少ないざらめ糖なので、しっとりした上白糖や三温糖より固まりにくい砂糖です。湿気を避けて、ふたの閉まる容器で常温に置きます。砂糖は品質が変わりにくく、賞味期限の表示が要らない食品です。

出典: 「ざらめ」の呼び名、三温糖の甘さ、賞味期限は農林水産省 aff 2016年11月号。ざらめ糖の水分の少なさは文部科学省「日本食品標準成分表」砂糖類の解説。

よくある失敗と対策

味が濃い・塩辛い回復できる
なぜ
大粒の中ざら糖が溶けきる前に味を見たため、溶け残りの甘さをまだ感じず、砂糖を足しすぎました
どうする
だしか水を足して全体を薄め、醤油で味を戻します
次から
粒が見えなくなるまで混ぜてから味を見て、足すかどうかはそのあとにします